福岡RW　荒川大輔　#10

怪我を負わせた友達の家を後にし、グランドに戻ってきました。


戻ってくるといつもと変わらず練習をしてるみんなが心配そうにこっちを見てるのが痛いほど分かりました（汗）



監督室に入り事情をひと通り報告。
当時野球部は怪我をしても手伝いなどで練習に参加しなければなりませんでした。


しかし、松葉杖２本・右手もギブスの人間が手伝えるはずもなく、僕の性格を分かってる監督から学校が終わり次第寮に帰りなさい！と言う温かい言葉を頂いたのでしばらくの間そうさせて頂く事に決まりました。




今まで、週刊マガジンや週刊ジャンプしか読んだことのない若者でしたが、母親の気遣いで今まで読んだ事の無い本を何冊か購入して寮に帰りました。



購入したものの・・・。




１７歳の若者は買ってすぐ読む余裕など無く、買ったばかりの本は何日間か袋に入ったままでした。





部活が盛んな高校なので、授業が終わってすぐの寮にはいつもの体育会系特有の熱気ムンムンの光景は一切無く、人の熱気もない静かな廊下はひんやりとした何とも言い難い、寂しい感じだったのを鮮明に覚えてます。。。





部屋で、この数日間、目まぐるしく起こった出来事をゆっくりと考える時間が無かったので、自分が負った怪我、自分が起こした行動を振り返り、ふとあることを思い出しました。


病院の検査で出た左膝の『全治６ヵ月』と言う現実。




この時すでに１月の事だったので、最後の夏が始まるのが７月。




一般的に怪我をしたスポーツ選手は、１日休めば取り戻すまでに３日は掛かると言われていたので・・・。







その時の自分の心境は絶望的以外考えられませんでした。







つづく。









P.S
中日ドラゴンズとの交流戦に運良く今回も選んで頂きましたので、大好きな新幹線でこれから行ってきま〜す(^-^)v


ていうか、もう（福山通過）乗ってます(^^;)/